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    樋口選手とともに中学時代のライバルの「森園」選手も大活躍してます。

    西日本新聞社から引用

    【全力応援!金鷲旗・玉竜旗❺】
     
    新型コロナウイルス禍で中止になっていた金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会(西日本新聞社など主催)が22日、3年ぶりに幕を開ける。柔剣道に打ち込んできた高校3年生にとっては最初で最後の団体抜き勝負の全国オープン大会。大旗に挑む有力校の選手を紹介する。

     親元を離れ、守谷(茨城)に入学した2020年の春。コロナ禍で玉竜旗や全国総体の中止が決まった。泣き崩れる3年生。2年前の光景が、森園華乃主将(3年)の目に焼き付いている。

     「自分も3年生になり、涙が止まらなかった先輩たちの悔しさが、より理解できるようになった。剣道ができることに感謝しながらやらないといけない、と強く思った」

     全国から女子剣士が集う守谷では塚本浩一部長宅に隣接する寮で生活し心技体を磨く。玉竜旗は中止前の19年大会まで3位、2位、2位。全国総体、全国選抜を合わせた高校三大大会で唯一、優勝がない。その悔しさもぶつけた19年の地元開催国体は守谷の単独チームで頂点に立った。

     メンバーの大半は2年生。最上級生となる20年大会への意気込みは強かった。大会や遠征がなくなり、道場での練習もできずに素振りやトレーニングと向き合う日々。森園は先輩たちの涙を胸に、取り組んだ。

     その成果を、再開された試合で実感。筋力がアップし、強くなった体幹で体当たりされても崩れなくなり、打ち込む正確性とスピードが増した。「真っ向勝負ができる」。自信があふれる。

     乗り越えた苦難はコロナ禍だけではない。今年5月に内臓疾患で苦しんだが、復帰した6月の関東大会では団体戦優勝に貢献。玉竜旗で19年までの3年間、大将を務めたエースで地元国体でも活躍した福岡市出身の柿元冴月さん(現法大)からは「一人一人の勝ちたい気持ちが勝敗を分ける」と心構えを伝授された。「最初で最後の玉竜旗。正々堂々の守谷の剣道で勝つ」。主将は竹刀を握り締めた。 (手島基)


     森園 華乃(もりぞの・かの)2004年5月20日生まれ。岐阜市出身。剣道をしていた鹿児島県出身の父の影響で兄と一緒に小学1年から竹刀を握る。中学3年で道場対抗全国大会の個人戦で2位。昨年の全国総体は団体3位。得意は小手。159センチ。


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